アトピー性皮膚炎

 相変わらず「溶連菌感染」と「花粉症」と最近は「喘息増悪」とにまみれて居りますが、

他に「乾燥性皮膚炎を主症状としたアトピー性皮膚炎の増悪」が目立ちます。

 

 毎年冬になると「アトピー性皮膚炎」患者さんの「皮膚乾燥障害の悪化」を沢山加療して

居りますが、中でも今年は「例年に無く乾燥が早く起こり・早く進行し・早く悪化して

痒くて辛い」と訴えられる患者さんが目立ちます。その様な患者さんは、大型台風が

日本に度々押し寄せた9月から10月末にかけて「気圧変動性アレルギー性鼻炎」で

通院されて居た方が目立ちます、むしろ大半が皮膚乾燥症状の悪化が深刻です。

アトピー体質の患者さんには春の花粉症から夏から秋の気圧変動障害、そして秋の花粉と

気圧変動障害と全く良好な季節が無かったと言える一年でした。

しかしステロイド外用剤(軟膏)を大量に使う前に、保湿を十二分に行う事が肝心だと考えます。

入浴直後からのローション製剤を大量に全身に塗布し、直ぐに保湿する事

一番大切です。タオルで完全に水滴を拭き取っていてはその日の睡眠時に痒みで眼が

覚めてしまいます。多少足などは水滴があっても構わずに、顔面・胸部背部・両腕・体幹、

そして腰部から下へ大量に保湿剤を一気に塗布しましょう。家族の協力は絶対です。

家族が患者さんに協力する事で、患者さんの病状が改善する事は、家族全員に明るさが増し、

大変良好な家庭環境を構築します。患者さんへの協力は、ある意味家族の義務と考えて

下さい。1人暮らしの方は大変ですが、何とかスプレータイプの保湿剤もありますので

使用してみて下さい。

 

 私もアトピー性皮膚炎ですし、1人暮らしですから大変ですが、夏場も冬場と同じくらい丁寧に

対処しています。とんでもない汗かきですが、毎日対処すればだんだん段取りが分かって来て

手早く対処出来るように成ります。努力すれば何とかなります。頑張りましょう。

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