なんとなくは、 早めに対処!
先週の連休の後始末が本日も、そして来週も続くようです。しかも「他院(小児科・内科)で
治療したが、鼻症状・喉症状と呼吸障害(主には咳)が治らないので、診てくれ。」と「急な目の
痛み・視野障害・異物飛入等」の依頼が多いです。しかし中には「何年も前から・・・・」という
患者も混じります。
どうしてこれまで放置していたのかが、問題です。理由は「気にしていなかった」が大半です。
では受診に至った理由は「最近の健康バラエティー番組で見た。」とか「家族に説得されて
(多くは付き添い付きです)」とか「気にはしていたが、時間が無かった。」という3つが
大半でした。
しかし中には「時既に遅し」という患者さんも多く、特に「難聴」は完成しきっている事が
大半でした。
白内障も「年齢と体力」との駆け引きで、日帰り手術でも困難な症例が多く見られました。
その他以外と昨今急増中な症例は「とにかく総合病院で診断を付けて貰うのが先決。
その後治療方針に従うのが現状です。」という方々です。ここで大問題が。
つまり金曜日の午後、と言うより金曜日の午前11時以降日曜日中の受診者は、
国立大学系の病院への紹介と受了の可否については翌週の月曜日午前まで
判明しないと言う事です。
緊急を要しないケースでは、独立行政法人になっても、当然午前診しか受けておらず、
かつ外来受診の予約無しでは根本的に窓口受診は拒否されます、つまり開業医や
他医療施設からの紹介状が無い場合は直接受信は不可能であるからです。
これは当然です。
私の救命時代の体験でも当時から患者の質が悪化しており、何でもかんでも
「救急車呼び出し」を平然とする患者が多く、タクシー代わりに考えているのです。
病院に関しても「1次・2次・3次」救急施設の存在理由が分からないので、「窓口に
押し掛けたら、医者は必ず患者様(!!この様に彼等は主張してきます)を診察する事が、
義務だろう。」と平然と喚きます。救急隊を介して、その重症度に応じて適切な救急施設に
搬送するのが、一般の119番通報への対応であり、言わば
「救急隊の問診・状況判断=医者の紹介状」と大雑把には捉えて良いのです。
ここでも医療のプロを介在しないと各施設は重症患者への対応が不可能になり、
本来の機能を発揮できないのです。そのため一般外来受診でも
「先ずは近医受診し、紹介状を頂き、本病院の担当科外来へそちらの医院から
御連絡(多くはFAX)を送って貰ってから、受診予約を当病院で御呈示します。その後その医院から
当病院への受診予約票と紹介状を頂き、当日受診を為さって下さい。」と説明されるだけです。
そのため今週の火曜日の朝は幾つかの国立大学病院の担当科からのFAX到着と
確認事項等で眼が回る程の忙しさでした。
「なんとなく」という言葉で病状を考えるのは大変問題です。異変として日頃から「なんとなくは、
早めに対処」される事を強く勧めます。これから年末になり入院する事になっても「これまで
放置して来たのであれば、自宅で待機し年越ししてくれ。」と軽くあしらわれる事も無いとは
言えません。独立行政法人化した今、大学病院も独自の方向性を模索していますが、
それ故「自分勝手な言い分」については国家公務員としての市民サービスとは一線を画して
来ている事を患者も考えるべきでしょう。
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