気圧変動性アレルギー

 秋の花粉症はどうなったのでしょうか。最近は気圧変動性アレルギーに押されて、

秋のブタクサ・ヨモギ・イネ系のアレルギーが目立ちません。

 

 アトピー性皮膚炎を併発した花粉症が例年10月上旬からピークになりますが、今年は

8月中旬から9月下旬に一旦減少し、大型台風の複数飛来を受け低気圧性アレルギー

(アトピー性皮膚炎・喘息・アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎等)が主体になり、

現在も継続しています。治療内容はほぼ同じですが、天気や気圧変動による症状の変化に

合わせて症状の改善と悪化を激しく繰り返します。一日の内でも目まぐるしく変化するので、

内服は切れませんし、軟膏も毎日塗布する方が望ましいですし、咳はどうなるか分からないので

吸入剤を持参するように指導しています。通常の花粉症では花粉の減少と共に、内服や

吸入剤の減量を確実に行えますが、気圧変動由来のアレルギーはまさに「風任せ

(気圧任せ)」であり、常にいざという時に備えないといけませんから、治療の終了を

宣言できないのが辛いです。当然患者さんは翻弄されており、「こんな状況を読めない季節も

体験した事がない。勘弁して欲しい。例年の花粉症が懐かしい。今頃薬の量と内容が

随分減っていた筈だ。」と嘆いて居られます。

 

 気象予報では「来年度の春の花粉量は例年並み(関西)」との事ですが、年々受診者が

増加し、症状が重症化している様に感じます。気圧変動が安定する事を期待しつつ、

秋の花粉症が静かに終了する事を望みます。

緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!

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