じんましん(蕁麻疹)

 昨月末から「じんましん(蕁麻疹)」にみまわれた患者さんが多々来院されています。

多くが「皮膚科の治療を2週間以上受けていても治らない。痒みが酷く、痛いくらい。腫れが酷く、

熱くて眠れない。」という訴えが多いです。

 アレルギー科の立場では、「アトピー体質・アレルギー体質(同じ)」の究極が「じんましん・

喘息・アナフィラキシーショック」が最重症です。アナフィラキシーショック三次救急対象です。

当院では「じんましん・喘息」を対象に診療・治療をしています。それぞれ相関性があり、

治療内容は類似する事も多いのがアレルギー治療の特徴です。

しかし何れも、大変「つらい」病状を呈していまして、「早く何とかして欲しい」という切なる要望が

優先しますので、ステロイド投与は高頻度です。可能であれば、発作時対処は小さな医院では

不可能ですから、事前に治療着手することを勧めます。当院では、「発作回避」の為の

「日常管理と発作時の対応」を中心に行っています。実際日常管理を丁寧に開始してから

「アトピー性皮膚炎」の改善を見ている患者さんは大変多いです。じんましんの原因は

ほぼ「不明」のままです。

しかし当院での患者さんの大半が「何らかのストレス(本人の許容範囲を超えた)」に

起因する物と考えられます。

特に「心因性障害」は、問診を重ね、アレルギーとして必要処方は当然、それ以外に

一部「その患者さんに合ったストレス改善法」を追加します。それは薬剤で在る場合も

あれば、経過を記載して頂き共に検討すると言う事もありますし、事業所や該当する産業医への

紹介状作成という場合もあります、むろん心療内科・精神科・神経内科等への紹介も多いです。

まさに「じんましん」と一くくりには出来ません。

 

  喘息もアレルゲンは様々で、一くくりには出来ません。じんましんの診察と同じく、問診を

徹底する事が大事ですが、かなりの比率で「治療を中断しただけ」で本来の継続治療を

していれば、発作や増悪は見られない症例が居られます。現在、喘息は不治の病では

無くなりましたが、それでも体質ですから「消失」はしません。継続治療こそ発作予防です。

とすると「じんましん」回避はなかなか難しい課題である事がお分かり頂けるかと思います。

 

 

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