的確な二人三脚
夏休みに入ってから、お子さんの喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・
アレルギー性結膜炎と視力矯正不全の加療中断をしていて、久しぶりに受診される症例が
多いです。
「症状が改善してもそれは自覚症状が良くなっただけで、医学的に完治しているとは
限りません。医師の診察後、完治を担当医に宣言して貰い、それを持って治癒とする以外は、
本当の意味では完治とは言えません。」と当院できちんと再三説明していても
無視されている患者さんはかなり多いと思います。
実際副鼻腔炎・気管支炎等は症状が消失してその後放置されて、数カ月から1年近く
経過してから再発したといって再診された場合、病巣の培養検査で
「耐性菌(抗生剤が効かない細菌)」の発見される件数が確実に増加しています。
また当院に来院された時点で副鼻腔炎・気管支炎等で病変培養を行った際に
「耐性菌」が発見された患者さん(症例)は大変多く、例としては長年治療を断続的(やったり
やらなかったり)に治療していた症例が大半を占め、次には医院を転々と変えていた症例が
次に多かったです。
薬剤で「感受性(効く)」のある抗生剤を選択し、継続しかつ約1週間毎で新しい次に「感受性」の
ある抗生剤へと処方をどんどん変更して行くと膿汁や水様性鼻汁や喀痰も急激に改善し、
驚くほど症状は改善しています。しかも最終的に培養で「排菌無し」という培養結果に至る事が
出来ています。
今のところ全ての抗生剤に抵抗性がある「耐性菌」は現れてはいないので、個人医のレベルで
何とか治療出来ています。患者さんと医院との的確な二人三脚を組めば、それまで治療効果が
表れていない「副鼻腔炎・気管支炎」等も、何とか耐性菌が発見されても、完治する事が
出来るのです。
一方元々当院受診時未だ耐性菌が検出されていない状態だったのに、従来通り患者さんと
医院との的確な二人三脚を組めなかった場合には、耐性菌が発見されてしまう場合も
あるのです。つまりは「患者さんと医院との的確な二人三脚を組めるか否か」です。
根気と努力を当院は患者さんに要求しますが、「副鼻腔炎・気管支炎・扁桃腺炎」等の
耳鼻科疾患の多くは以外と治癒します。あきらめない事、捨てばちにならない事、
そして医師も患者さんを励ます事、こういった当たり前な事に励めば何とかなるものです。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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