正常眼圧緑内障

過去半年をたまたま振り返ってみたのですが、「正常眼圧緑内障(低眼圧緑内障を含む)」の

患者さんがかなり多いと思います。

 

 大半が、たまたま「視野検査もして欲しい」という依頼で視野検査をして発見されて居ます。

しかも会社員の方はほぼ全員、「会社の健診では一度も指摘された事が無い」と仰って

居られます。

次いで高齢者の患者さんが、「白内障手術後診察を2年以上受けて居ない」事が

判明した場合、視野検査を勧めてみて判明する事が約30%ありました。

他は私が「飛蚊症」「閃輝性暗点(視野にキラキラした輪っかのような物がみえる、

偏頭痛の前兆や緑内障の一症状)」「眼痛・頭痛」や「つらい眼精疲労」で

眼科通院をしていて治療を受けていて「改善が無いので、医者を変えたい」と言って

初めて受診した患者さんに40代で40%近く、50代で50%近く、60代で30%近くの頻度で

発見されて居ます。

治療は点眼による予防治療と視野検査による進行予防ですが、患者さんの覚悟が

違ってきます。多くの患者さんが最初は「何で自分が・・・」と嘆かれて居ますが、私から

「発見が進行してからでなかった分、良かったと思っては頂けないでしょうか」と

申しますと気を取り直されて「そう考える様にします。積極的に進行予防に努めます」と

決意されます。

 

 先日「救命救急」の話をしましたが、かつてのセンター長が患者さんにこの様に

仰っていました。

「もう我々の顔を2度と見ない様にしてくれ。人間は本来一生涯‘救命救急医’と

出合わないもんだ。あなたは既に一度俺達と出会ってしまった。一度も切らないで良いカードを

切ってしまったんだから、2度と救命に出戻って来ない様に気を付けて、

そして頑張って生きてくれ。」と。

その言葉を大切にしています。センター長は「俺たちは必要かもしれない。

本来失業してしまう様な世の中が望ましい。予防医学が大事であって、最終の砦イコール救命、

つまり俺達は何れ不用になる日が来て欲しいもんだ。」と私や若手の救命医師に

語って居られました。

その通りです。「病気になる前に、予防しろ。それでも病気になっちまったら、

傷が浅いうちに主治医と真剣に話し合え。」です。

正常眼圧緑内障(低眼圧緑内障を含む)もその最たる物と思います。

必ず「重症化を回避出来るはず」です。

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