救命救急
先週の報道特集の内容で、「地域に独立開業する救命救急診療所の問題」が
話題になって居ます。私も「眼科専門医」であり「救急専門医」でもあるからです。
現在の頭部頸部の診療技術は関西医科大学高度救命救急センター(現滝井病院・
前滝井本院)での訓練の賜物です。眼科担当でしたが、結局脳外科チームの一員として勤務・
従事して居ました。
その中で、形成外科・耳鼻咽喉科・呼吸器内科外科・心療内科等も合併症対策として学び、
実践しました。その結果「日本救急学会」の認定医、その後移行措置を経て「認定専門医」と
なり現在も更新して居ります。
かつての様に「24時間透析」「頭部外傷術後集中管理」「全身熱傷集中管理」等の
過酷な不眠不休業務は無理ですし、記憶が曖昧で使い物にはならないでしょう。
しかし意外に内科等の内容を覚えていて実診療に反映しており、本人が「そうか、
意外に色々覚えてるもんだ」と驚く事があります。当然「今日の治療指針」等のメジャーな文献で
必ず確認の上、検査・診断・治療を行っていますが、思いの外今日的治療法を学んでいた事に
驚かされます。しかも大学病院等に紹介した時に、「事前検査を同封して頂き、当方での検査と
共に経過観察の参考に致します」という返答を受ける事も多く、
患者さんも納得して貰えますので、良かったと思います。
実際患者さんが問診しても全く返答が無かった事を見つけだしたり、
変だと感じて当日はお薬処方を控えて後日‘お薬手帳’を持参されて相互作用により
処方危険であった事が判明したりという、「ほっ」とした事も多々あります。
「何んとなく変だ」とか「どうも気になる」という、勘が働くのは有難い事です。
大変過酷であったけれども、救命救急センターでの業務は身について居ると実感します。
逆に「何でも分かる」とご紹介を受ける事も多々あります。先ず申し上げておきたいのは
「眼科・耳鼻いんこう科・アレルギー科」を標榜して居るに過ぎないと言う事です。
心療内科的な事はある程度標榜科目との兼ね合いで、受けて居りますが、明らかな「精神科」の
「治療をしてくれ」という依頼は御勘弁下さい。また「明らかな(治療中の)性病を治療してくれ」と
いう方は、強くお断りします。他の患者さん、特に婦女子が多いので御遠慮願いたい、
また職員が女性中心ですので彼女達の健康を預かる立場上堅くお断りします。拡大解釈は
為さらないで下さい。
管理開設医である私も迷惑ですが、患者さんと職員に対し「人として迷惑ではないか」と
先ず省みて下さい。適切な診察を適切な医院・病院で御相談下さい。宜しく御願します。
緑内障・白内障・黄斑変性症から風邪・花粉症・ぜんそくまで、兵庫県川西市の眼科・アレルギー科藤原医院へ!
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