低血圧気味の女性

 突発性難聴メニエル氏病が以前話題に成って居りましたが、低血圧気味の

女性の場合治療に慎重を期すべきであると思います。


 小柄でやせ形、しかも食が細く虚弱。この様な方は「突発性難聴・メニエル氏病」といっても

必ずしも末梢循環改善をいきなり図るのは要注意です。元々低血圧気味の方が多いので、

末梢循環の改善の為にいきなり血管を開く様な治療を始めますと、血圧が更に

低下してしまい「起立性低血圧起き上がろうとすると気絶する様なストーンと

落下する様なめまいを自覚する)」を招来するからです。事実他院の処方薬で

「めまいが酷くなり、寝た切りに近い状態」だとか「耳鳴りがゆっくりだがより

はっきりと聞こえる様になった」という主訴で来院されています。失礼ながら幾つかの

内服剤を間引く事で「少なくともましになった」とか「治療でコジれる前に戻った」という

反応をされる方が多いです。その後患者さんに合わせた治療を探って行きますが、

当院で治療に難渋しそうな患者さんは総合病院の耳鼻科、場合によっては循環器科を

先に御紹介しています。


 全身の管理、中でも血流循環を念頭に於いて「虚弱体質(不適切な表現では

ありますが)」ぎみの患者さんには多少ゆっくりとペースを落とし気味に治療計画を

立てるのが良いと考えます。これは「突発性難聴・メニエル氏病」に限りません。

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