「LASIK(レイシック)」手術後の障害
眼科に於いて「LASIK(レイシック)」手術後の障害についてご相談に来られる方が、
最近目立ちます。おそらく気温低下による「ドライアイ」からくる
「視力障害」ではないかと推測します。
受診時の主訴は「最近霞んで見難い」「よく見えるが、何故か一文字づつが
はっきりしない」「よく見えるが、焦点が最近ずれた感じがする」等で、
必ず「朝からよく乾く・疲れる」と言われます。LASIKにより、角膜頂点が
削られて眼球の大きさが変わったので見やすくなった訳で、角膜は台形に
変形している筈です。つまり角膜の上を流れる、「涙」が滝のごとく流れる事に成り、
これにより「ドライアイ」に成る事は理論上必発です。この状態に外気の低下と低湿度が加わり、
角膜上の「涙の蒸散」に拍車がかかり、上記症状を呈しているのです。
論理的には誰もが分かる事ですが、なかなか自分に生じる事とは分からないのでしょう。
治療は至って単純です。大半の患者さんは、10日前後で改善します。
なお治療抵抗性の患者さんは、「LASIK」手術による術後障害の可能性が濃厚です。
つまり手術による角膜形状障害や予定外の乱視、眼圧の日内変動による
視力変化を来していたりと、難治性かつリカバリー不可能な状態と考えられます。
残念ながらこの様な患者さんには、打つ手がない事が多いです。殆どの方には、
手術を受けた施設に患者さんを再診する様に促しています。
最近のLASIK診療所は眼科専門医が問診から手術まできちんと受け持っている様ですが、
それでもなかなか都合の悪い事は患者さんに丁寧には伝えていない様です。
自費診療は自己責任ですので、十便注意して受診して下さい。
追記;以前のブログでも同じ事を記載した記憶が有ります。宜しければ御参考に為さって下さい。
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